ティナウィリン「アマン・イワン」/トゥーマスト「イシュマール」

アマン・イマン〜水こそ命

アマン・イマン〜水こそ命

イシュマール

イシュマール

 ここ数年ワールドミュージック界ではブームとなっている,サハラ砂漠トゥアレグ人の音楽,通称「砂漠のブルース」(by 中村とうよう)から,今年も快作が2作登場。ティナウィリンはベテランらしく,前作(asin:B000AZ6LTY)に続いて安定した出来。前作よりもサウンドも完成度が高いが,かわりに前作のような野性味は薄れたか。トゥーマストはこれがデビューアルバム。フランスで活動しているということで,ティナリウェンよりもロックっぽい仕上がり。
 「砂漠のブルース」は,何よりギターのアンサンブルがかっこいい。それと,戦闘的な歌いっぷりと歌詞。歌詞は,トゥアレグとしての自覚を訴えるものや,貧しさ・戦争について歌ったものなど。そういえば,こういう前傾姿勢な音楽にしょっちゅうはまっている。
(2007.5.21記述)